NISA 配当金

新NISAの配当金って非課税?非課税にするための3つのステップ!

イノスケ

上記のお悩みを解決する記事を作成しました。

本業は大手損害保険会社に勤務し、休みの日に株式投資に時間を費やしております。

この記事では、新NISAでの配当金の取り扱いや高配当株投資のメリットデメリットについて解説します!

この記事を読むと、NISAの理解がもっと深まりますよ!

 

 

そもそもNISAの配当金って?

ここでは、NISAの配当金について解説して行きますね。

NISAとは何なのか、配当金とは何なのかを具体的に理解することでよりNISAの分配金について理解することができます。

  • NISAとは?
  • 配当金とは?
  • 配当金と分配金の違いとは?

以下で解説していきますね。

 

 

NISAとは?

そもそもNISA(新NISA)とは、少額から投資を行いたい人向けの「少額投資非課税制度」です。
2014年の1月からNISA自体はスタートしており、2024年1月に大幅に制度が改定されニュースでも大きく取り上げられたことから注目された制度となっています。
言葉の由来は、イギリスのISA(Individual Saving Acount:個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして「NISA」(Nippon ISA)にしたそうです。

画像引用元:金融庁HP(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/)

NISAでは、投資によって得た運用益に対して税金がかからないことが最大の売りとなっております。

 

 

配当金とは?

配当金とは、企業が株主に利益の一部を分配するお金のことです。
基本的に一株あたりの配当金が年に一度もしくは半年に一度支払われます。おおよそ株価の数%ほどが還元冴えることが多いです。
配当金を受け取るためには、権利確定日に会社の株式を保有している必要があります。

画像引用元:三菱UFJモルガン・スタンレー証券(https://www.sc.mufg.jp/learn/start/stock/index.html)

 

 

配当金と分配金の違いとは?

配当金と似ている言葉で、分配金があります。
分配金は、投資信託から運用会社の判断で支払われるお金です。
配当金と決定的に違う点として、配当金は原則該当期の利益から支払うのに対し、分配金は利益に関わらず支払うことが可能です。
なので損失が出ていたとしても分配金を払うことができます。また、支払い時期も投資信託によってバラバラで年一回や毎月分配されるものもあります。

 

 

NISAで配当金を非課税にする3つのステップ

NISAで配当金を非課税にする3つのステップを解説して行きますね。
NISAでは基本的に運用益は非課税ですが、配当金の受け取り設定を間違えてしまうと課税対象になってしまうからです。
ここでは具体的に画面操作も見せながら、以下の3ステップを解説しますね。

 

 

配当金がある銘柄を選択する

配当金が分配される銘柄を選択しましょう。
会社によっては無配になる経営状況の会社もあるので、配当金の分配履歴を確認して過去に継続して株主に還元しているかどうか見た上で、会社の銘柄を選択しましょう。

上記の画面は、楽天証券内の「三菱UFJフィナンシャルグループ」の銘柄の画面です。
権利付き最終日を見てください。その日までに株を保有していれば、配当金がもらえます。

 

成長投資枠で購入する

選択した株式をNISAの成長投資枠で購入しましょう。
NISAの成長投資枠で購入することで、配当金を非課税にする事ができます。特定口座や一般口座で購入してしまうと、配当金に課税されてしまうので注意しましょう。

上記の「買い注文」のボタンを押下し、「NISA成長投資枠」をクリックします。

「注文」ボタンを押し、購入注文は完了です。注文が完了されるのを待ちましょう。

 

 

株式数比例配分方式を設定する

株式が購入できたら、配当金の受け取り方法として、株式数比例配分方式を設定しましょう。
この受け取り方式にしないと、NISAで購入したとしても課税対象となってしまいます。

配当金の受け取り方法には「株式数比例配分方式」、「登録配当金受領口座方式」、「個別銘柄指定方式」があり、ここでは配株式数比例配分方式の具体的な設定方法について以下で示しますね。
楽天証券の画面では、マイページの「メニュー」→「申込が必要なお取引」を押しましょう。

下にスクロールし、「配当金受取方法」を見ましょう。

この例では、すでに受け取り方法が「株式数比例配分方式」となっているので変更の必要はありません。受取方法が「株式数比例配分方式」になっていなければ、横の変更ボタンから変更しましょう。
これでNISAで配当金を非課税で受け取ることができます!

 

 

NISAで高配当株投資するときに、注意するポイント

NISAで高配当株投資をするときに、注意すべきポイントを解説します。
配当金がもらえる株を選ぶなら、是非とも高配当がもらえる株を選びたいですがその際にどのように選べば良いかわからない人もいるかと思います。
ここでは、以下の3つについて解説しますね。

  • 高配当株って?
  • 高配当株の利回りはどれくらい?
  • 高配当株を選ぶ時の注意点

 

 

高配当株って?

高配当株とは、配当利回りが高い株式を指します。
配当利回りとは株価に対する年間配当金の割合のことで、この数値が高ければ高いほど投資した金額に対してより多くの配当金がもらえます。
例えば1株あたりの配当が10円で配当利回り4%の場合、株価は250円となります。仮に100万円でその株式を購入した場合、得られる年間の配当金は4万円です。
また、株価は常に変動しているので、配当利回りも常に変動していることも理解しておきましょう。

 

高配当株の利回りはどれくらい?

何%以上からが高配当株という明確な定義はありませんが、世間一般的には3%以上高配当株に該当します。
上場している企業の中には、配当がない無配の企業であったり昔は配当を出していたが最近は業績悪化で配当を出していない企業もあります。そのような企業には注意しましょう。

例えば、高配当株の例として「三菱UFJフィナンシャルグループ」があります。
現在(2024年6月29日時点)で、株価1729円、年間配当金50円であることから配当利回りは2.89%となります。現在高値圏を推移している銘柄ですが、株価1600円ですと3.1%の利回りとなるので高配当株に該当しますね。

 

高配当株を選ぶ時の注意点

高配当株を選ぶときは、以下の2つの注意点を踏まえて選びましょう。
見るべきポイントを理解していないと、知らぬうちに損をする可能性があります。

 

安定した配当金

減配のリスクがない株式を選択しましょう。
まずは過去数年間の配当金の履歴を確認し、安定的に配当金を出しているかどうか調査しましょう。特別配当など一時的に配当金が上がっている可能性も考えましょう。もし安定的に配当金が出されていないなら別の株式を選択すべきです。
また、過去の業績の安定性も調査すべき項目です。不景気や好景気の中でも安定的に業績が出せていれば安定的にビジネスができている証となります。

 

業績成長

今後の業績成長が見込める株式を選択しましょう。
高配当株への投資もあくまで株式投資なので、投資した株式の株価が下落してしまってはいくら高配当であったとしても、資産が減少してしまいます。
中長期的な目線で、企業の規模や営業利益の拡大が見込める株式なのかどうか判断しましょう。
購入した株の株価が購入時点から上昇し、かつ高配当がもらえるという流れが理想です。

 

 

NISAで高配当株投資をするメリットとデメリット

NISAで高配当株投資をするメリットとデメリットについてまとめました。

メリットだけを考えていると、知らないうちに損を被っているかもしれません。
そのためメリットとデメリットの両方を理解しておくことは大切です。

以下でそれぞれ解説していきますね。

 

メリット

高い配当収入が得られる

まず高い配当収入が得られることです。
資産が多ければ多いほど、高い配当収入が得られます。
配当利回りが3%であれば、投資額1000万円の場合、年間で配当金を30万円得ることができます。
労働して得られる労働収入ではなく、投資することで得られた収入を得る事ができます。

 

配当の再投資で資産が増やせる

配当の再投資で資産が増やせることです。
得た配当金を再度投資することで、次回得られる配当金額や株式評価額を増やす事ができます。
得られた利益を再投資すると複利の効果で資産の増えるスピードが格段に加速します。
投資で資産を早く増やしたいと考えている方は、おすすめの投資方法です。

 

手間がかからない

手間がかからないことです。
株式はネット上にて取引可能であり、注文し購入してしまえばあとは保持しているのみで配当や株価変動の恩恵を受ける事ができます。
購入者の実働としては、株式を購入した後は株価の変動をチェックするのみであり、ほとんど手間がかかりません。
あまり手間をかけず資産を増やしたい方にとっては、非常におすすめの投資先となっています。

 

デメリット

減配や無配になるリスクがある

もちろんデメリットもあります。
減配や無配になるリスクがある事です。
会社の業績や業界全体の業績悪化によって、配当金が減らされたり、無くなったりする事があります。
たとえどんなに事前に入念に会社のことを調べて購入したとしても、配当金が減らされる等の事態は発生します。
その際には、その会社や業界の今後の見通しについて再度考え、株式を売却し新たな投資先を考えるもしくはその株式を持ち続けるか判断をしましょう。

 

株価は上がりにくい

株価は上がりにくいことです。
株価は数日などの短期的な目線では、上昇や下落を繰り返しています。
特に決算や業界改変などの大きな出来事の時には、株価は乱高下します。このような短期的な変動を繰り返しながら数ヶ月数年規模の中長期的な目線で株価が上昇したり、株価が下落したりするのです。
1年で株価が2倍になれば良い方となります。
購入してすぐに株価が倍になることはないので、株価は中長期的な目線で見ましょう。

 

株価が暴落するかもしれない

株価が暴落するかもしれません。
株価は、決算などの影響度の高い出来事の前後で乱高下するので暴落リスクも含んでいます。
例えば決算にて業績が前年と比べ落ち込み、さらに今後の企業業績の見通しも悪いとなると株が大量に売られ株価が暴落することになるでしょう。
上記の例は実例として存在するので、高配当株に投資する人は暴落リスクがあることを認知しておく必要があります。

 

 

2024年6月時点、高配当銘柄3選

実際にどのような高配当株があるのか、わからないですよね。ここでは高配当を出す銘柄3選をお伝えしていきます。
あくまで一例となりますので、紹介する銘柄は参考程度にして実際の投資判断は自身で判断してください
3銘柄について解説しますね。

  • 三菱UFJフィナンシャルグループ
  • JT(日本たばこ産業)
  • NTT(日本電信電話)

以下で解説していきますね。

 

三菱UFJフィナンシャルグループ

三菱UFJフィナンシャルグループは、三菱UFJ銀行などを傘下に置く三菱グループの金融持株会社です。
この銘柄の諸々のデータは以下となります。

会社名 三菱UFJフィナンシャル・グループ(Mitsubishi UFJ Financial Group, Inc.)
略称 MUFG
上場 東証プライム(8306)、名証プレミア、NYSE
代表者 亀澤宏規
設立年 2001年
主要事業 子会社やグループの経営管理
主要5社 三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱HCキャピタル、三菱UFJニコス
従業員数 127,122人 (2022年3月期)
資本金 2兆1415億1300万円
株価 1749円(2024年7月1日時点の終値)
年間配当金 50円/株
配当利回り 2.86%
PER 13.42
PBR 1.04

MUFGは配当利回りが高く、PERやPBRから割安感がある人気の銘柄です。今年になり増配されましたので、今後の株主還元にはさらに期待が高まります。
金融グループ大手のため倒産リスクがないため、中長期的に所持しても大丈夫な銘柄かと予測します。

 

日本たばこ産業

JT(日本たばこ産業)は、たばこでお馴染みの企業です。
この銘柄のデータは以下となります。

会社名 日本たばこ産業株式会社(JAPAN TOBACCO INC.)
略称 JT
上場 東証プライム(2914)
代表者 寺畠正道
設立年 1985年
主要事業 たばこ、医薬品、食品
従業員数 53,239人 (2023年12月31日現在)
資本金 1000億円
株価 4415円(2024年7月1日時点の終値)
年間配当金 194円/株
配当利回り 4.39%
PER 17.22
PBR 2.04

配当利回りが、非常に高くとても魅力的な銘柄となっています。前年と比較すると配当金は減少しましたが、依然として配当利回りが高い状態となっています。
とにかく高い利回りの銘柄が良いのであれば、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

日本電信電話(NTT)

NTT(日本電信電話)は、日本の通信を担っている企業です。
この銘柄のデータは以下です。

会社名 日本電信電話株式会社(NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION)
略称 NTT
上場 東証プライム(9432)
代表者 島田明
設立年 1985年
主要事業 持株会社および研究開発
従業員数 333,840人 (2023年3月31日現在)
資本金 9379億5000万円
株価 156.2円(2024年7月1日時点の終値)
年間配当金 5.1円/株
配当利回り 3.26%
PER 11.83
PBR 1.33

こちらも配当利回り3%超えの高配当銘柄となっており、知名度の高さもあり人気銘柄の一つとなっています。
最近数週間程度、株価が下落基調でしたがここ数日は株価がV字回復を見せています。今が買い時かもしれません。

 

 

NISAの配当金でよくある質問

ここでは、NISAの配当金に関するよくある質問をまとめました。
NISAで配当金を貰おうとしている人は、一度は目を通しておいた方が良いところです。
意識していなかったが言われると答えられないという質問があるかもしれません。

  • 配当金をもらうためにいつまでに購入する必要がある?
  • 配当金はいつ振り込まれる?
  • もらった配当金は確定申告する必要ある?
  • NISAでもらった配当金で損益通算できる?

これらの質問について、以下で解説していきますね。

 

 

配当金をもらうためにいつまでに購入する必要がある?

配当金をもらうためには、権利付き最終日までに株式を保有していなければなりません。
権利付き最終日の翌日は配当落ち日といい、この日から株式を売ったとしても配当を受け取る事ができます。
例えば、MUFGの次回の配当をもらうためには権利付き最終日である9/26までに購入しなければならないということになります。

権利付き最終日は証券会社の個別銘柄ページにて確認可能ですので、うっかり購入し忘れていたという事がないようにしましょう。

 

配当金はいつ振り込まれる?

配当金は権利確定日から基本的に数ヶ月後に振り込まれます。
振込先は「株式数比例配分方式」であれば証券口座です。
具体的な振込日については、同じく証券会社の個別銘柄ページから確認できるので確認して見てください。

例えば、MUFGであれば9月確定分の配当金入金日は未定ですが、過去3月に確定した分は6月に振り込まれている事がわかります。ですので9月分も12月末くらいになると予想されます。

 

もらった配当金は確定申告する必要ある?

NISAで購入した銘柄かつ株式数比例配分方式の場合、確定申告は必要ありません
NISAは非課税枠のため、得た配当金は税務署に報告すべき所得はならないのです。
これはNISAで購入した株式を売却して得た売却益についても、同様に確定申告する必要はありません。

 

NISAでもらった配当金で損益通算できる?

NISAで発生した損失や利益は、損益通算できません
NISAで購入した銘柄の利益は非課税になる一方で、損失が出た場合、特定口座などの口座で得た利益と損益通算できません。
また、NISAで利益が出て、特定口座にて損失が出た場合も同様に損益通算できません。
損益通算がNISAではできない点は注意しておきましょう。

 

 まとめ

  • 配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」と設定していれば、NISAでの購入した銘柄の配当金は非課税になります。
  • 高配当株への投資は多くのメリットがあり、おすすめの投資方法です。
  • 高配当銘柄として、MUFG、JT、NTTをごく一例として挙げました。

NISAでの配当金の取り扱いについては、注意点がありますので気をつけてください。適切な設定をすれば、課税されることなく配当金を受け取る事ができます。

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